貸すか貸さないか迷っている場合

 ある人から借金を申しこまれましたが、そのある人はどうも信用できないのです。しかし、保証人は立派な人で、経済的にもめぐまれています。こうした場合どうし たらいいものでしょうか。
 つまりは貸そうかかすまいかと躊躇しているわけですが、要するに、借主に危惧をもっており、心配しています。しかし保証人は立派だが、ここで考えられることは、借主本人に返済の能力があるかどうかということですが、どうも貸主の心情としては、借主は不適格なようです。
 しかし、その借主の保証人がほんとうにしっかりした信用のある人であるのなら、金銭貸借を取りむすぶまえに契約条件について納得できる線で話し合ってみることでしょう。というのは、その保証人が万一借主が返済できないときには自分が責任をもって返すという条項を契約書の条項の中に一筆記入してもらっておくというようにすればよいでしょう。
 この条項がないとあとで差押えや裁判などに事件がもつれこんだとき厄介なことになり、貸主のにとってたいへん不利なことになります。
 なお、保証人が一人では不足だと考えたら他に適当な人を加えることも一つの方法でしょう。その場合は、保証人は均等にその負債額を分担して返済することになるからです。また利子についても保証人は分担して支払うことになります。
 いずれにしても契約書をつくるときはハッキリと保証人の義務を規定しておくことが大切です。その点がハッキリしさえすれば借主に多少の不安はあっても貸してもいいのではないかと思われます。
 なおまた、公証人役場で公正証書にしておくことがまちがいない措置です。

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 貸金をする場合には動産と不動産はどちらがよいのでしょうか。
 便利なのは動産ですが、しかし不動産だって質物になります。
 そこで質物を選ぶに当ってのポイントをいうと、借りたいという人がいかに愛着をもっている質物であっても、一般的社会から見て担保物件としては一文の値打ちもないものもあるから注意のこと。
 質物としては、なるべく小さいもので価値の高いものをえらぶことが理想的です。というのは保管しておくのに場所をとることもなく経済的価値からいっても好都合だからです。たとえば宝石のようなものになります。
 不動産は管理上困るが、ゆずりわたし担保の方法をとっておけばいい。たとえば家屋なら家屋をいったん債権者(貸主)の名義にうつしておき、債務者(借主)があらためてその家屋を借り るというやり方です。
 商品は値打ちの変動かはげしいから好ましい質物とはいえません。
 質物を受取るときには、その質物の所有者をよくしらべておくことである。万一その質物が借主のものでなかったりしたときはトラブルのもとになるからです。
 公社債、株券などはどうかというと、保管するのに便利であり、金にかえやすいからいいのですが、ただし株券などはあまり好ましいものとはいえないでしょう。市場的変動がはげしいから危険度が大きい。公社債なら確実性があるからよいのです。

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