扶養2

B女は農家の息子Aに嫁ぎ、二人の間にCが生まれました。Aには母DとAの先妻の子Eがいて、今までAとDが農業を営んできました。ところがAが急病で死んでしまい、その後Dは急にふけこんでしまったので、Bが主として農業経営にあたることとなりました。CとEはまだ年少です。Aには兄Fと妹Gがいて、それぞれ都市に住んでいます。
BはDを扶養すべき義務を負うでしょうか。この場合、同居の親族間の扶け合いの義務は意味をもつでしょうか。BはDへの扶養義務を免れる方法があるでしょうか。
BはAの先妻の子Eを扶養すべき義務があるでしょうか。
B、Dが不和の間柄にあるとき、Dの扶養の方法につき、どのような方法が考えられでしょうか。
Bが過労のため入院してしまい、たちまちCは困窮におちいりました。伯父Fや叔母Gは一向にCの面倒をみようとしません。CはF、Gに扶養を請求できるでしょうか。

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直系血族や兄弟姉妹間には当然に扶養義務が発生します。それ以外の三親等内の親族は、特別の事情があるときにかぎり、家庭裁判所の審判によって、扶養義務を負うことになります。嫁と姑は姻族一親等の関係です。姑が農業経営に寄与していた事実と、農業財産の相続については嫁に相続権があることを考慮すれば、相続権のない姑との間に、「特別の事情がある場合」と考えられます。姑の実子は、当然の扶養義 務を有するため、両者の関係も考慮されます。同居の親族間の扶け合い義務から、同居する嫁は別居する実子より優先して扶養義務を負うとすることはできません。生存配偶者が姻族関係終了届を出せば、姻族関係は終了し、扶養の権利、義務もなくなります。
継親子関係は、旧法の法定血族でなく、姻族一親等の関係となった。継子について長年共同生活をしていた等の事情は、特別の事情と解せられる場合もありますが、特別事情を狭く解する説が有力です。
扶養の方法には、生活を共にする引取扶養と、金銭を給付する金銭扶養の二形態があります。当事者間の協議または審判で、方法を決定します。引取扶養は、居住条件、居住者の構成等をめぐり、老人扶養では、老人独得のパーソナリティで過去の生活関係の問題もあって、困難を生じます。ドイツ民法では金銭の定期的前払を原則とします。義務者が数人いる場合は、一人が引取扶養、他の者は金銭扶養という方法もとれます。
傍系血族は、兄弟姉妹だけが当然の扶養義務者であり、三親等の伯父、叔母は、特別の事情によって家庭裁判所が扶養を命ずる審判をした場合にだけ、扶養義務を負う。扶養義務者となるには、自分および自分の配偶者と子の生活を維持して、なお余裕がある場合(扶養可能状態)にかぎられます。特別の事情は権利者の生活困難(扶養必要状態)以外の事情、要扶養者が過去に扶養していたなどの事情が必要です。審判以前に生活援助をしても、扶養義務の履行ではありません。

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