積立を完了したが、建築に着手してくれない

不動産会社の積立式ローンで積立を完了したが、建築に着手してくれません。どうすればよいのでしょうか。
この場合、積立を完了したのですから、不動産会社が建築に着手しなければならないことはいうまでもありません。まず最初は、とにかく会社に対して「早く建築に着手してほしい」と申し入れることです。しかし、これでらちがあくことはほとんど期待できないでしょうから、結局は裁判所の力を借りなければなりません。つまり、裁判所の力で強制的に不動産会社の負う義務を果たさせることになるわけです。
そこで、どういうかたちで強制できるかが問題になります。不動産会社の担当者の首に繩をつけて引っぱり出し、強制することは、人身の自由を害しますし、また、そんなことで建築してもロクなものはできないでしょうから、いかに国家権力(裁判所)の力が強いといっても、このような方法をとることはできません。そこで考えられるのは、他の建設業者などに、不動産会社が建てると約束した建物と同じ建物を代わりに建てさせ、これに要する代金を不動産 会社に負担させる、という方法(代替執行)です。この方法によれば、裁判所の方で、必要な費用をあらかじめ支払うよう不動産会社に命じてくれますから、本人に負担がかからずに、他の業者の手によって、当初の約束どおりの建物が建てられることになります。
そうはいっても、建物というものは建てる人によって微妙な差を生じるものですから、はじめの不動産会社でなければ十分満足できるようには仕上がらない、ということもあるでしょう。こんな場合には民法四一四条二項による方法は無益です。そこで、つぎにでてくるのが、間接強制という方法です。

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間接強制というのは、裁判所が相当の期間(これがどれくらいかは社会観念や取引の慣行によって決まります)を定め、その間に債務者、不動産会社が履行しない(つまり、建築にとりかからない)ときは、遅れた期間に応じて損害を賠償せよ、と債務者に命じることによって、債務の履行を強制する方法です。俗にいいますと、「建築に着手するのが一日遅れるごとに金○○円を支払え」と命じる場合を指すわけです。不動産会社としては、着手が遅れれば遅れるほど、払うべき金額が大きくなりますから、建築にとりかからざるをえないことになるでしょう。なお、建築にとりかかったとしても、着手が約束の日になされなかったという事実(したがって、遅れたことによって被った損害)は消えませんから、会社に対して、遅れたことによる損害、遅延賠償を請求することができます。
なお、あなたが、こんな信用の置けない不動産会社に建築してもらったら、どんな建築ができあがるか知れたものではないから、資金を回収して他の業者に頼むほうがましだと考えるなら、こんな解決法もあります。それは、あなたのほうから会社に対して、二週間以内に建築に着手してほしいと申入(催告)、もしその期間内に会社が着手しないときは、契約を解除するというものです。契約を解除したときは、支払済みの積立金とその利息の返還を会社に要求できますし、解除したことによって、あなた自身がこうむった損害の賠償を求めることも可能です。
どの方法によるのが適当かは、あなたの意思がどうであるか、細かい事情の如何などによって違いますから、一概にはいえません。また、不動産会社の着工期日が決めてなくて建築完成期日だけが明示してあったような場合には、たんに着工が遅れたというだけでは、会社に対して以上述べたような手段をとることはむずかしいでしょう。多少着工が遅れても、完成期日に間に合うかもしれないからです。

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