建売住宅の雨漏り修理費

建売住宅購入後一ヵ月もたたずに雨漏りがしました。売主に修理費を請求できるでしょうか。
いくら建売住宅でぞんざいに建てられているからといって、一ヵ月もたたないうちに雨漏りがするというのはあまりにもひどすぎます。とうてい住めそうもないほどひどい状態のようでしたら、売買契約を解除して代金を返してもらうほかに、損害賠償を請求することもできますが、売主に修理費用を請求できるかということでは、ちょっとした雨漏りで修繕すればすぐかおる程度のものだと推定されます。そんな場合には、家の買主は売主に対して損害賠償を請求できることになっています。雨漏りをなおすために要した修繕費は当然損害のなかに入りますので、売主にその額を請求できます。そのほか、雨漏りによって痛んだ天井板とか畳などの修理のための費用も請求できるはずです。以上のことは、民法五七〇条に、売買の目的物に隠れた(普通の注意をしただけでは発見できない)キズがあるときは、民法五六六条の定めるところによると規定され、民法五六六条は、そのために契約を結んだ目的を達成することができないときは契約解除を、その他の場合には損害賠償を請求できる、と定めていることからでてくるわけです。

スポンサーリンク

お金を借りる!

もし、契約書のなかに、「売主は民法五七〇条の定める責任(売主の瑕疵担保責任)を負わない」という意味の条項が入っているときは、どうでしょうか。いちおうは、そのように約束したのだから買主としてはなにも要求できない、と思うでしょう。たしかに、買主が念を入れて建売住宅を調べたうえで、このような条項を承認していたときには、その約束に拘束されることは、むしろ当然といえるからです。しかし、そのような特約があっても、売主のほうで雨漏りがするということを知っていながら、それを買主に告げなかったときは、責任を免れることはできません。フェアでない売主まで保護する必要はないからです。多くの場合、雨漏りがするのを知っていた売主でも、知らなかったと言い張るでしょう。しかし、いくらそのように言ったとしても、たとえば、建売住宅が建ってから買主が買うまでに、雨漏りがしていた形跡のあることを証明すれば、売主の知らなかったという言い分はおそらく認められない、と思われます。これとは遂に、もし買主の方で雨漏りがするのを知って買い取ったときには、雨漏りするのは覚悟のうえで比較的安い値段で買っているのでしょうから、当然、売主はなんの責任も負いません。
普通は、建売住宅を建てた請負人と建売住宅の売主とは別人のようです。その際、請負人のやり方がまずいため、雨漏りがしたとしますと、買主は請負人を相手に修理を請求したり、損害を賠償してもらうことはできないものでしょうか。これまでの判例では、できないと判断されていますが、建売業者が倒産したり行方がわからないようなときには、請負人に責任を負わせるほうが、好ましいと考えられます。判例といえども万古不易のものではありませんから、このような場合には、請負人に請求してみるのも、ひとつの方法だと思います。
いずれにしましても、普通の場合なら、建売業者に対して修理のために要した費用を請求できることは、おわかりいただけたことと思います。また、雨漏りによって一般に生じると認められる損害、通常生ずべき損害のほかにも、特別の事情によるものですが、売主のほうであらかじめ予想できたはずの損害、特別事情による損害も賠償してもらえるはずです。

お金を借りる!

試用期間中に解雇された/ 仕事中に負傷したときの補償/ 倒産の場合の未払賃金や退職金/ 結婚したら退職するという誓約書の効力/ 配転、転勤は拒否できるか/ デモで逮捕されたら解雇されるか/ 労働者はいつでも退職できるか/ 機械を賃借している場合の故障中の使用料は/ クビになった集金人に支払ったら/ 中古車を売買するときの注意点/ 見本と違う商品を送られたときの処理/ 店舗拡張のため銀行から融資を受けたい/ 恩給を担保にすることができるか/ 子供が生まれたら明け渡すという約束/ 一方的に賃料の値上げを請求された/ 家主が変わり明渡しを請求された/ 借地権の譲渡と借家の転貸し/ 建物の増改築の申入と地主、家主の承諾/ 契約更新の申入れと地主、家主の拒絶/ 造作買取請求権と引渡し拒否/ 内縁の妻は亡夫の借家権を引き継ぐか/ 土地建物を売買するときに必要な調査と準備/ 売買契約書に捺印する際の注意点/ 代理人と取引する場合に注意すること/ 売主の登記移転義務と買主の代金支払義務/ 建売住宅の雨漏り修理費/ 積立を完了したが、建築に着手してくれない/ 購入した土地が登記面積よりも少ない/ 違反建築物を買ったとき/