強制執行で異議を申し立てたいが

 Mさんは借金のことで強制執行を受けることになりましたが、どうも納得できません。こうした場合異議を申したてたいと思いますが、できるものでしょうか。
 この場合はできるのです。つまり納得がいかない、不当強制執行だと思うときは、それにたいする不明の申したてをして強制執行を停止してもらうことができるのです。
 もし、貸主とのあいだにMさんが終局判決後に事件にたいする上告の権利を留保して控訴しないという約束をしているときはどうでしょうか。その申立てはむずかしくなってくるようです。
 強制執行を停止するといっても、それにはいろいろな場合もあります。たとえば裁判の判決がまちがっていた。 強制執行のためにMさんが不当な損害をうけた。強制執行によって差押えたものが実は借主の物ではなく事件にぜんぜん関係のない第三者のものであった。借金は払ったのだから差押えを受ける理由はない。
 こういったようにいろいろな原因がありますが、こうしたときには強制執行のおわるまで裁判所にたいして差押え停止の申したてをすることができることになっています。そして停止の方法もそれぞれの理由によってちがっていることはいうまでもありません。

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 判決によって確定した請求に関する債務者の異議は、訴をもって受訴裁判所に主張することができます。執行文付与にたいする異議の訴。執行の方法そのものに異議あるときは執行裁判所に申し立てます。
 第三者が強制執行の目的物となっているものが、自分のものであることを主張して目的物の譲渡などをさまたげる権利を主張するときは訴をもって債権者(貸主)にたいしてその強制執行について異議あることを主張することができます。
 地方裁判所が第一審として終局判決をくだしたとき、あるいは簡易裁判所の終局判決にたいして不服のあるときは即時上告することができます。
 以上のようですが、解決は専門家、弁護士に委かせた方がいいでしょう。とてもしろうとでできるものではありません。
 ところで、強制執行をやめさせることはできないのでしょうか。
 それはできないのです。つまり、強制執行を停止させるため方の法といったものはないのです。なぜかというと、仮差押えや仮処分の目的は将来にするだろう強制執行による請求、あるいは債権の回収ができなかったり、むずかしくなったりすることを防止するために、借主の現状を保全する行為だからです。
 ただし、やめさせることはできないにしても、仮差押えや仮処分にたいして異議のあるときは、異議を申したてることはできます。
 異議の申したては仮差押えまたは仮処分を受けた裁判所にたいしておこないますが、申立ては口頭または書面のいずれでもかまいません。
 なお、強制執行の停止ができないからといっても、商品などが執行されたのでは商売そのものができなくなってしまうから、そうしたときは示談で解決することです。

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