お金の借り方の心得

 お金を借りるときのいちばん借りやすい方法は、金額の大小に関係なく、できるだけ友人、知人、縁故関係を利用して利子なし、担保なしで借りることです。
 友人、知人、縁故関係のない人、あってもその人たちがお金を貸してくれないときは適当な金融業者から借りる以外に方法はないのですが、その場合も二、三の業者をあたってみて、利息制限法のワク内で、しかも安い利子で、かつ利息を天引きしない業者を選ぶことです。
 借りるお金がどうしても急を要する場合とか高い安いをいっていられないときは、法外な利息であっても利息の天引きをしないという前提のもとに、いったん必要な金額を借りておいて、あとで裁判にもちこみ、利息制脱法をタテにとって法の裁定を仰ぐようにするのも一つの方法といえます。この場合は、天引きでもなんでも貸主の注文どおりに応じておきましょう。

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 お金を借りる場合の手形による借入れについていうと手形による利息の支払いはよくよく注意する必要があります。その理由は、手形は利息制限法をこえた利息をとりやすいようになっておりまたその手形が第三者にまわされる危険があるからです。
 つまり第三者に借主の振りだした手形がまわされたときは、いかなる理由があってもその額面どおりの支払いをしなければならなくなります。
 金銭の貸借関係をむすぶときは二つの相手が考えられますが、その一つは金貸しを業としている職業的金融業者から借りる場合であり、今一つは一般のしろうとから借りる場合です。この二つの相手のどちらをえらんだ方がよいかといえば、それはその人の事情、借りる金の性質、目的などによって異るでしょう。
 安い利息を望むときは、なんといってもしろうとがいい。金融業者は十分に儲けを期待して貸すからです。
 返済の猶予を求めるときは縁故者、しろうとから借りるべきで、借主の事情にもよりますが、概して寛大であるからです。
 担保のないときは、担保のない人は絶対に金融業者から借りることはできないから、縁故者、しろうとからといえます。ただし、サラリーマンはサラリーを担保として借りることができます。
 多額の金と長い期間借りるときは、営業のための仕入資金、設備資金などのように比較的多額の金を借りるとき、またはそれを長期にわたって借りる場合は、素人よりも金融業者をえらんだ方がよいでしょう。
 借金をするには、賃主に対して誠心誠意でなければなりません。これが最大のテクニックといえます。返す見込みのあることも強調すべきです。そして、それは事実にもとづくものでなければなりません。人間としての信用が第一ですが、それにはやはり担保とか抵当物件とかの見返り物件が確実にあることです。これはしろうとであろうと、金融業者であろうと同じことです。
 なお金融業者の中には悪質なものがいるから、特にその業者のえらび方に注意しなければなりません。
 警察庁は、信用ある業者を選ぶ。たとえばチラシに電話番号しか書いていないような業者は避ける。広告の宣伝文句にだまされない。契約書はよく読み、不審な点は確かめるなどの注意をするよう警告しています。

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