請負

請負とは当事者の一方、請負人がある仕事を完成することを約し、相手方、注文者が、その仕事の完成に対して報酬を支払うことを約することによって成立する契約です。請負は広義の労務供給契約ですが、仕事を完成するというところに本質的特質があります。したがって、仕事の完成を下請に出してかまいません。請負の特殊なものに運送契約や仲立契約などがありますが、これは商法の規定に委ねられています。
請負の制度は、中小建築業から土建業、造船業などの大企業に至るまで、相当広汎にその社会的機能を果たしているのですが、民法の規定が比較的簡単なところから、様々な制度的問題があります。特に下請による中間搾取が行われるのが通例であり、著しく労働関係の近代化を妨げています。この意味において下請関係における中間搾取の排除に努力が払われているのですが、さらに近年では下請制度の再検討が課題となっています。請負においては、強大な注文者の前に請負い人が対等の立場を失い、官庁関係や大会社のものなど、主徒間の命令、服従に似た関係がみられます。ここに経済的弱者を保護し、取引の公正化、適正化の特別法が要請される必要があります。また、事業としての請負の中心である土木工事や建物の建築は、人の生命、身体、健康などに重大な関係を持ち、建築業の請負者の技術的無能などは、注文者だけでなく一般公衆の安全にも関係が深く、請負工事の遅滞や無資力などによって注文者が不測の損害を被り、裁判上の救済では十分な補償を得られないというきらいがあります。建設業法の制定はこのためのものです。

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