使用貸借

使用貸借とは、当事者の一方、借主、が相手方、貸主からある物を受取って、これを無償で使用収益した後に、その物を返還することを約することによって成立する契約です。友人から教科書を借用したり、家屋を無料で借りて住むという場合などがこれです。使用貸借は、借用物利用後はその物、同一物を返還する点に待色があり、この点において消費貸借と異なり、賃貸借に近似します。しかし、使用貸借においては物の利用が対価をともなわず無償でなされる点で賃賃措とも本質的に異なります。
使用貸借は、対価的商品交換経済を中心とする今日の資本主義経済体制の下では、あまり重要な契約とはいえません。前市民的経済社会においては、贈与とともにその役割を果たしたのでしょうが、今日においては、せいぜい家族生活または友人関係などにともなう親族間の借家利用、社宅の利用関係など友誼的、恩恵的な使用関係がその対象になるにすぎません。もっとも、これら資本制経済社会において僅かにみられる無償の使用関係も、その基礎関係、家族、雇傭、取引と無関係に、単純な使用貸借とみて法的な扱いをすることは避けなければならないと指摘されています。

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