売買

売買とは当事著の一方、売主が、ある財産権を相手方に移転することを約し、相手方、買主が、これに対して代金を支払うことを約することによって成立する契約です。諾成契約であって、典型的な有償双務契約になります。売買契約の当事者たる者を、売主および買主といいます。
貨幣経済の支配する今日においては、財貨の交換流通はその大小を問わず、全てが売買という法律的手段をとって行われるのであって、売買ほどあらゆる方面で重要な役割を演じているものはありません。売買は高品交換取引における法的手段の基本であり、有償契約、双務契約の典型的なものであるために、民法にもかなり詳細な規定が設けられています。双務契約の牽連性から生じる同時履行の抗弁、危険負担、解除などの問題は、ほとんど売買を念頭においてのものだといえます。特に、売買の目的物について、権利や物に瑕疵がある場合は、売主は責任を負わなければなりませんが、これは売買の有償性に基づくもので、売主の担保責任として重要な内容になっています。
売買は資本主義経済社会における商品、貨幣経済の典型的な契約形式であって、いわゆる契約自由は売買契約の自由によって代表されるといえます。しかし、売買契約の自由も、社会性を意識する20世紀においては、国家的社会的規制を受けて、日本でも早くから物資と物価の両面において統制が行われ、近年は消費者保護の立場からの規制が強くなってきています。公正取引の確保、独占の禁止措置、農地の取引制限、食糧管理措置、消費者保護のための割賦販売や訪問販売の規制などがこれになります。

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