第三者のために契約した場合

AB間の契約で、Aが相手方Bに対して自動車1台を給付する債務を負い、Bがその対価として150万円を直接第三者Cに支払う債務を負担する場合のように、契約当事者でない第三者をして、契約当事者の一方に対して一定の給付を請求する権利を取得させることを目的とする契約を第三者のためにする契約といいます。この実益、有用性は諾約者の出捐を要約者が自分で取得して第三者に給付する手続を省略して、諾約者から直接に第三者に給付させる点にあります。特に、それが将来の給付であって給付義務が要約者の死亡後に生じる場合、例えば要約者を被保険者とし第三者を受取人とする場合の生命保険や、給付すべき者が運送会社、荷送人と運送会社との第三者たる荷受人のための運送契約、信託会社、第三者たる受益者のための信託、供託所、第三者たる債権者のための寄託契約が成立などの一定の施設である場合や、一定の財産を管理しながら給付をする場合、例えば諾約者が不動産や営業の譲受人としてその収益の一部を第三者に給付すべき場合などには、諾約者と第三者との関係として第三者から諾約者に対して直接に請求させて決済させることが便宜、適切なものであることが知れます。このように、ある契約のなかに、第三者をして権利を取得させようとする条款が含まれている場合に、これを第三者約款といいます。その特徴は第三者が受益の意思表示をすることによって、諾約者に対して直接に権利を取得する点にあります。

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